オトナ気分



日曜日の午後、桐山とは少し遠出して大型ショッピングモールでのデートを楽しんでいた。
、かなり歩いたから疲れているんじゃないか? どこかで少し休もうか」
歩き通しでが足に痛みを感じ始めているのを察し、桐山が声をかける。
「そうだね。ちょっと疲れちゃったからお茶でも飲もうよ」
「そうしよう。店は俺はよく分からないからに任せる」
「うん。行きたいお店があるからそこ行こう」
は桐山の手を握ると、目的の店に向かって歩き出した。
が、数歩歩いたところで急に立ち止まってしまう。
、どうした?」
が視線を向けている方に桐山も視線を移すと、そこにはランジェリーショップがあった。
「下着が見たいのかい? それならお茶を飲むのはその後でも構わないよ」
「え? あ、いいのいいの。早くお茶飲みに行こう!」
桐山に声をかけられ我に返ったは、桐山の手を引いてそそくさとその場を離れた。

ランジェリーショップから少し離れた場所にあるカフェに入ると、はケーキメニューを見ながらしばらく悩んでいたが、食べたいケーキが決まると顔を上げた。
「私、桃のショートケーキとアイスピーチティーにする。和雄は?」
「アイスコーヒーと…が今、桃のショートケーキ以外に食べたいと思って悩んでいたケーキはどれだ?」
「トロピカルタルトだけど…」
「じゃあ、俺はそれでいい。半分ずつにすれば両方味わえるだろう?」
「うんv どっちも夏限定のケーキだから迷っちゃって。和雄、いつもありがとね」
に笑顔を向けられ、桐山の表情もどことなく嬉しそうなものになる。
はカフェに入るとどのケーキを食べようかしばらく悩んでいるので、桐山が第二候補を注文して半分ずつ食べているのだ。
そんな桐山の気遣いが嬉しかった。
注文してからしばらくして、ケーキとドリンクが運ばれてきて二人の前に並べられた。
「ん…美味しーv ここのショートケーキはどれもしっとりしてて美味しくって、季節限定の物が出ると必ず食べてるんだ」
この店は季節ごとにいろんなショートケーキが用意されていて、今回が食べた物はスポンジに白桃ジュースがたっぷりと染み込ませてあり、中にも白桃を細かく刻んだ物がたくさん入っている。
桃好きには堪らない一品だ。
「トロピカルタルトも悪くない味だ…は美味しい店をいろいろ知ってるんだな」
マンゴーやパパイヤなど、南国のフルーツがたっぷり盛り付けられているタルトを頬張りながら桐山が呟く。
二人はお互いのケーキを味わいつつ、他愛もない話に花を咲かせた。
、ここを出たらさっきのランジェリーショップにまた行ってみるかい?」
「えっ、いいよー。私、あんまり男の人と一緒にランジェリーショップに行きたいと思わないから」
「どうして男とランジェリーショップに行きたくないんだ? この前笹川が彼女と一緒に下着選びをして、試着室でいろいろ付けて貰って楽しんだと話していたぞ」
「それは竜平らしいねー。確かに今はカップルで試着室に入れるランジェリーショップもあるけど、私は何か恥ずかしいから…それに、どんな下着買ったか分かってたら、脱がした時の楽しみが減るでしょ? 今日はどんな下着着けてるのかなー、みたいな」
「そういうものか」
「人によりけりだけどね。私は自分で選んだ下着を、相手が服を脱がしてそれ見た時喜んでくれたら嬉しい方だから。いつも和雄の事考えながら下着選んでるんだよ。和雄はあんまり下着の方には興味ないみたいだけど」
下着も褒めて欲しいのに、桐山があまり関心を示さずすぐに脱がしてしまうのを不満に思っているのか、は少し拗ねたように言った。
「すまない…俺が興味あるのは下着よりも自身だからな」
桐山の何気ない一言に、思わず真っ赤になってしまう。
「それでは、さっき真剣に見ていた下着も、その内が身に着けているところを見る事が出来るのかな?」
「あ、あれは欲しいなーって思って見てたんじゃなくて、大人になったら絶対着てみたいって思っただけなの」
が真剣に見ていた下着は、全部柄が揃いになっている黒のブラジャーとショーツ、そしてガーターベルトだった。
「ガーターベルトってちょっと憧れるんだよね。今はまだ中学生だからガーターベルトは早いと思うし似合わないけど、大人になったら絶対買うつもりだから、見るのはそれまで待っててね」
「そういうものなのか…」
桐山は少し不満そうにしながらアイスコーヒーを飲み始めた。
桐山が不満に感じたのは察していたが、は何も言わずケーキを口に運ぶ。
大人らしくもなく子供っぽくもない、いかにも中学生といった容姿の自分に、あのような下着が似合わないのは分かりきっているし、フルセットで揃えるとなるとの小遣いでは苦しかった。
この後二人は別の話で盛り上がり、夕方近くまでデートを楽しんだのだった。

数日後、は学校帰りに桐山に家に来て欲しいと言われ、その日は荷物が多かったので一度自宅に荷物を置きに戻った。
桐山の家に行くという事は、恐らくそういう展開になるだろうと思い、シャワーを浴びて念入りに体を洗ってから私服に着替え、桐山の家に向かった。
メイドに桐山の部屋の前まで案内され、ゆっくりとドアを開く。
「お邪魔します。遅くなってごめんね」
「いや、構わない。それより風呂に入って来たのかい? 何だか石鹸の匂いがする」
「あ、うん…今日暑かったし、体育の授業で汗かいちゃったから。それに、ねぇ…」
「それに?」
「ううん、何でもない。それより和雄が家に呼んでくれるなんて珍しいね。どうしたの?」
に渡したい物があったんだ」
「私に?」
「これなんだが…受け取ってくれるかな?」
桐山は机の上に用意しておいた、キレイにラッピングされた包みをに差し出す。
「誕生日でも何でもないのに、急にプレゼントなんてどうしたの?」
贈り物をされて悪い気はしないが、桐山の意図が見えず、突然の誘いやプレゼントに少し困惑してしまう。
「開けてみれば分かる」
「そう…じゃ、開けるね」
は桐山から包みを受け取ると、リボンを解き包みの中身を取り出した。
「なっ…こ、これって…」
包みの中に入っていた物は、数日前が見ていたガーターベルトだった。
包みの中を覗くと、ブラとショーツ、そしてガーター用ストッキングまで入っている。
「デートの後、あの下着を身に着けているの姿ばかり想像してしまうんだ。大人になるまで待つなんて出来ないと思った。彼女に着けて欲しい下着があるなら、それをプレゼントするのがいいと聞いてそうしてみたんだが、ダメだったかな?」
「ダメって言うか…こんな高い物何だか悪いし、私には似合わないよ」
「値段の事は気にするな。大した金額ではなかった。似合うかどうかは着てみなければ分からない」
「じゃあ、着てみて似合わなかったらどうするの? ガッカリするでしょ?」
「俺は似合うと思うんだが…俺が想像した姿はよく似合っていたと思う」
「想像だから現実より美化されてるんだよ」
「美化なんてしていない。が似合わないと思い込んでいるだけだ」
「でも…」
反論しようにもいい言葉が思い浮かばず、口を噤んでしまう。
「どうしてもダメか? 俺はがこの下着を身に着けているところが見たい」
少し淋しげな表情でじっと見つめられ、はこれ以上拒絶する事が出来なかった。
「分かった。着けてみるから、似合わなくてもガッカリしないでね」
の言葉を聞いて、桐山の表情が明るくなる。
「それでは、今すぐ着けてみてくれ」
「うん…」
まだ少し躊躇いがあったが、包みの中身を全て取り出した。
ブラウスを脱ごうとして、桐山がじっとこちらを見つめている事に気付き、手を止める。
「どうした? 脱がないのか?」
「和雄の目の前で着替えるの、何か恥ずかしいよ」
「お互い何度も生まれたままの姿を見せ合っているのに、着替えを見られるのが恥ずかしいのかい?」
が恥ずかしがる気持ちが理解出来ず、桐山は小首を傾げた。
「私も上手く説明出来ないけど、エッチの時裸見られるのと、見つめられながら服脱ぐのは何か違うんだよ。別の部屋用意して貰ってもいい?」
「それなら、俺がベッドルームに行っているから、はここで着替えるといい」
「うん、じゃあそうして貰えるかな」
桐山は頷くと、自分の部屋から続いているベッドルームへのドアを開けて中に入っていった。
「覗いたりしちゃダメだからねー」
桐山が覗きをするとは思えなかったが、念の為一声かけてから服を脱ぎ始めた。
最後の一枚も脱ぎ終え、机と書棚、ミニテーブルしかない殺風景な部屋で一糸纏わぬ姿になっている事を思うと、急に恥ずかしさが込み上げてきて身を震わせた。
「早く着ちゃおう…」
まずはショーツから、と思い手を伸ばす。
「何よこれー! マネキンが穿いてたのと違うじゃない!!」
あの時マネキンが穿いていたショーツは普通の黒の下着にレースをあしらった物だったので、桐山がくれた物もそれと同じかと思っていたが、今自分が手にしているショーツは両サイドがヒモで、バックが総レースになっていた。
セクシー度の高さに、ショーツを手にしたまま固まってしまう。
「あの時が見ていた物と同じ物を購入しようと思ったんだが、店員が『彼女にプレゼントするなら、こっちの方が可愛いから』と勧めてくれたんだが、好みに合わなかったかな?」
ドアから少し顔を覗かせて、桐山がショーツを手にしたまま動かないに声をかける。
「ヤダ! 覗かないでって言ったじゃない!!」
「すまない」
に怒鳴られ、慌ててパタンとドアを締める。
「好みに合わない訳じゃないし、ショーツもこういうの穿いてみたいとは思ったけど、やっぱりエロ過ぎるよー」
文句を言いつつも、穿かない訳にはいかないのでショーツに足を通す。
「ヒモパンなんて初めて…何か変な感じ」
前と後ろに交互に視線を向け、セクシーなショーツを身に付けた下半身を確認してみる。
「うわ、お尻スケスケ。恥ずかしい…」
これを桐山に見られるのかと思うと、それだけで興奮してきて体が熱くなる。
は続けてブラを手に取った。
ブラは普通の物で、着け心地も良く満足だった。
ガーターベルトも手早く身に着け、ストッキングを穿く。
「着け方良く分かんないな…こうかな?」
ストッキングをガーターベルトのホックで止める方法が分からず苦戦したが、時間をかけて何とか形にする。
「とりあえず着れたけど、ホントに似合ってるのかなぁ」
ぽつりと呟き、ベッドルームへのドアを見つめる。
桐山が自分が入って来るのを待ちかねているのは分かっていたが、自分の今の姿に自信が持てなかった。
ふと顔を上げると、部屋の隅に姿見が置いてある事に気付く。
桐山が外出前の服装チェックに使っているのだろう。
姿見の前に立ち、全身を映してみた。
「うぅ…やっぱり似合ってない…」
まだ幼さが残る顔や体に、大人っぽいこの下着は浮いて見えた。
「光子や貴子みたいにもっと大人っぽかったら、こういう下着も似合うんだろうなー」
思わず大きな溜め息をついてしまう。
「もうちょっと大人になったら似合うようになるかな? 二十歳くらいになったら、もっと大人っぽく成長してるかな? 胸も今よりももっともっと大きくなって、ウエストはキュッて細く締まってて、お尻は大き過ぎず、小さ過ぎず、セクシーな感じに…」
目を閉じて、大人になった自分の理想の姿を思い浮かべてみる。

これなら和雄と釣り合いが取れるし、自信持って下着姿でも何でも見せちゃえるのに。
今はまだ全然和雄に似合う女じゃないけど、もう少し頑張って和雄の隣に相応しい女にならなきゃ!


そう決意して、は目を開いた。
「まぁ、これからの事はさておき、問題は今だよね。何て言うか…下着ばっかりセクシーで、私自身にセクシーさが足りないんだよねぇ…」
しばらく考えて、鏡の前で体をくねらせ、グラビアアイドルのようなポーズを取ってみる。
「………何バカな事やってんだろ、私。和雄を待たせてるんだから早く行かなくちゃ」
自分のした事のバカらしさに思いっきり脱力し、トボトボとベッドルームへのドアに向かった。
「和雄、着てみたよ」
ドアを開け顔だけ出して、ベッドに腰を下ろしてボーッとしている桐山に声をかける。
「あぁ…、遅かったな」
「いや…ちょっと着るのに手間取っちゃって…」
鏡の前でセクシーポーズを取っていたとは言えず、苦笑いして誤魔化した。
「そうか。それより、そんなところにいないでこちらに来て、もっとよく見せてくれないか?」
「う、うん…」
はベッドルームに入ると、恥ずかしそうにしながらおずおずと和雄の目の前に立った。
「やっぱり…恥ずかしいよ…」
桐山を目の前にして、ますます恥ずかしさが込み上げてきたのか、は両手で体を隠してしまう。
「隠していては見れないよ。ちゃんと見せてくれ」
桐山はと両手を繋ぐようにして体を隠す手を退けさせる。
両手の自由を奪われ、桐山に余す事なく体を曝け出す事になり、顔を紅潮させる。
「想像していた以上だな」
「だから似合わないって言ったのに…」
の表情が曇るのを見て、桐山がククッと小首を傾げる。
「何か誤解しているようだが、俺は想像していた以上に似合う、という意味で言ったんだ」
「無理してそんな事言わなくてもいいよ。似合わないのは自分が一番良く分かってるから」
が似合わないと思っていても、俺は似合うと思う。お世辞ではない」
「和雄…」
桐山がお世辞抜きの純粋な気持ちで似合う、と言ってくれたのがとても嬉しかった。
それと同時に、『似合わない』というマイナス感情の為に今まで萎えていた体の熱がふつふつと湧き上がってくる。
桐山の視線が、上から下までの体を這うように何度も往復する。
熱の篭った視線に耐え切れず、はギュッと目を閉じて顔を背けた。
、今度は後ろを向いてくれないかな」
正面から見たの下着姿を十分に堪能した桐山は、今度は後ろ姿を堪能する為、に向きを変えるよう促した。
「後ろ? お尻スケスケだから恥ずかしい…」
「それがいいんじゃないのか? 店員もそれがウリだと言っていた」
「もう…和雄のエッチ」

店員も、中学生の男の子にこんな下着勧めるなんて、何考えてんだろ。

店員の常識を少し疑いつつも、は繋いでいた桐山の手を離してくるっと背を向けた。
桐山は鼻先がくっつきそうなくらいにのお尻に顔を近付けると、レースに包まれたふっくらとした柔肉を片手で撫で回した。
「あっ…」
お尻が特に弱いは、少し撫でられただけでビクッと反応してしまう。
愛撫に耐え切れず腰を引いてしまうが、すぐに桐山に掴まれ引き戻されてしまった。
お尻を這い回るように動く手の平の感触の他に、桐山の荒い鼻息をレース越しに感じ、じわじわと体の奥底から愛蜜が滲み出てきて下ろしたてのショーツを湿らせていく。
柔肉を撫で回し、視姦するだけでは飽き足らず、桐山はショーツの上からのお尻の割れ目辺りにぽふっと顔を埋め、鼻から大きく息を吸い込んだ。
「やぁんっ! そんなトコに顔埋めちゃダメッ! 匂いも嗅がないでぇ!!」
いくら風呂に入ったばかりとは言え、お尻の匂いを嗅がれるのは抵抗があった。
「嫌かい? 甘酸っぱい匂いがして、俺は悪くないと思う」
「詳しく解説しなくていいから! こんなの恥ずかし過ぎるよ…」
「でも、のココはかなり濡れているみたいだが」
「ひゃうっ…やっ…」
下着の上からススッと秘裂を指でなぞられ、思わず声を上げてしまう。
足が震え、立っていられなくなり、その場にガクリと膝をついた。
「それにしても、随分と湿っていたな。やはりそういう下着を着けていると厭らしい気分になるのかい?」
「それもあるけど…和雄の触り方とかが厭らしいから、感じちゃったんだよ」
荒く息を吐きながらは桐山の方に向き直った。
「俺はいつも通り触っていたつもりなんだが…まぁいい。ズボンを穿いたままだと少し辛くなってきたので、俺も脱がせて貰うよ」
「あ、うん…」
は床に腰を下ろしたまま、桐山が服を脱ぐ様を見つめていた。
シャツのボタンを全て外し前を開くと、桐山も先にシャワーを済ませていたのか、いつも身に付けている黒のタンクトップではなく、透き通るような白い肌が見えた。
シャツは脱がずに、ベルトを外しファスナーをジ、ジ、と下ろすとそのまま一気にズボンを脱ぎ捨てた。
「あれ? 和雄のパンツ、いつもと違う…」
いつも桐山は清潔そうな白のブリーフを穿いているのだが(下着の好みがないので、家の者が買い与えた物を素直に穿いているのだ)、今桐山が身に付けている下着は黒のビキニタイプだった。
ブリーフの時よりも、布地の下で息衝く雄根の形がくっきりと浮き出ていて、直に雄根を目にするよりもドキドキする。
「彼女に下着をプレゼントするなら、俺もそれに合わせていつもよりセクシーに見える下着を穿いてみたらどうかと言われ、試しに買ってみた。どうかな?」
恐らく、勧められるままに桐山が高価な下着を躊躇なく買うので、便乗でこの下着も勧めてきたのだろう。
そう考えるとますますランジェリーショップの店員が憎たらしく思えたが、桐山がいつもよりセクシーに見えるのは否定出来なかった。
「いいと思う。何だか和雄もいつもより大人っぽく見えるね。それに、形が浮き出て凄くエッチだよ」
「そうか…下着一枚で随分変わるものなんだな」
桐山が呟きながらに手を差し出すと、はその手を取って立ち上がり、桐山の腰に両手を回して身を寄せた。
密着すると、腹に一際熱く硬いモノを感じる。
桐山もの腰に手を回すと、どちらからともなく口付けた。
何度か触れるだけのキスを繰り返した後、の唇を割って桐山の舌が口内に侵入してくる。
クチュ、クチャッと粘着質な音を立てながら、二人はネットリと舌を擦り合わせた。
一旦唇を離して、潤んだ瞳でぼーっとこちらを見上げるの唇と自分の濡れた唇を繋ぐ唾液の糸をそっと指で拭い、二人で横に並ぶようにベッドに腰を下ろした。
再び身を寄せ合って唇を重ねると、の手がどんどん膨らみを増している桐山の股間に伸びてくる。
舌を絡ませながら、は桐山の股間をゆっくりと弄った。
今すぐにでも挿入出来るくらいに硬く張り詰めている。
下着の上から少し強めに熱い塊を握ると、桐山が、ん、とくぐもった声を発し舌の動きを鈍らせる。
そのまま扱くように刺激を与えていると、桐山はの胸に手を伸ばし反撃してきた。
最初はゆっくりと胸の形を確かめるように這い回っていた手の平が、一点の硬い部分を探り当てそこを親指の腹で攻めてくる。
「んふぅ…う…」
今度はの舌の動きが鈍くなってくる。
股間を弄る手の動きも止まってしまうと、桐山は唇を離しをシーツの上に押し倒した。
間髪入れずに首筋や肩に唇をつぅっと這わせると、の体がビクビクッと震える。
ブラの肩ヒモを両手で摘んで下にずらすと、の形のいい胸が少し揺れて桐山の目の前に現れた。
先端に位置する桜色の実はツン、と勃っていて、桐山を誘っているようにも見える。
その二つの実に、ちゅ、ちゅっと軽く唇で触れた後、口を少し開いて片方の実をそぅっと包み込んだ。
「やぁっ…」
硬くなった部分にれろりと舌を絡ませられ、の口から切なげな声が漏れる。
いつもなら両方にたっぷりと刺激を与えてくれる桐山が、何故か今日は口に含んだ実ばかりを執拗に攻めている。
「和雄…そっちばっかりじゃイヤ。こっちもちゃんとして…」
片方だけを愛撫される違和感に耐えられなくなったは、桐山の頭を淋しがっている膨らみの方に抱き寄せ、硬い実を唇に押し付けた。
「ああ、すまない。つい夢中になってしまって、こちらを忘れていた」
淋しがっていた実を舌先で擽られると、そこを中心にじわじわと快感の波が広がっていく。
今度は交互に硬くなった実をしゃぶられ、は甘ったるい声を上げながら身を捩らせた。
が胸への愛撫に気を取られている隙に、桐山は下半身に手を伸ばし、既に湿っている下着の上から割れ目に沿ってスゥッと指で撫で上げた。
「あぁぁん!」
不意打ちに、が小さな悲鳴を上げる。
下着の上から焦らすように秘裂を攻められるのが好きなは、桐山の白くて細い指が股の部分を這い回る度に、奥から滲み出てきた愛蜜が内側を熱く濡らしていくのを感じていた。
しばらくして、下着のウエスト部分から桐山の右手が侵入してくる。
「あ…冷たい…」
他の人に比べて少し冷たい桐山の手が、の一番熱くなっている部分に触れた。
いつも以上に熱くなってしまっている所為か、桐山の指の冷たさを強く感じる。
直に割れ目に沿ってなぞられると、肉の合わせ目が桐山を導くように少しずつ開いていく。
裂け目に指を滑り込ませ、内側の二枚の襞をそっと撫でた。
どんどん内側に侵入してくる桐山の指に、の期待は高まっていく。
つぷ、と第一間接辺りまでを膣口に挿し入れると、そこはの垂れ流した愛蜜で熱くトロトロになっていた。
そのままススッと中指を奥まで挿入し、愛蜜で溢れた肉洞を掻き回す。
体の内側から桐山の指の冷たさを感じ、その指が動き回る度には荒い息を吐いた。
最初は微かに聞こえてくる程度だった粘着質な水音が、だんだんハッキリと耳に入ってくる。
、聞こえるかい? こんなに音が出ているよ」
胸に埋めていた顔を上げ、赤く染まったの顔を覗き込む。
くちゅ、ぴちゃっと自分の体から出る厭らしい音を耳にしながら桐山に見つめられ、は恥ずかしくなり何も言わず桐山から顔を背けた。
「こんなになったのは初めてじゃないか? 一体どうしたんだ?」
桐山が、自分から背けられたの顔を再び覗き込む。
「やっ…顔見ないで…何か…今日の和雄、いつもより意地悪だよ…」
桐山の視線に耐え切れず、手の平で顔を隠す。
「そんな事はない。いつもと違うのはの方だ。まだ少ししかしていないのに、凄く濡れている」
桐山の言葉と同時に、ぬちゅ、ちゅぽっと一層大きな音が下半身から聞こえてくる。
「ワザと音が立つように指動かしてるでしょ!」
こんなにも濡れてしまっているのが自分の所為だと認めたくなくて、思わず桐山を責めてしまう。
「いや…俺はいつも通りにしているよ。音が立つのはがいつもより濡れているからだ。ほら、自分の目で確かめてみるといい」
そう言って下着の中から手を抜くと、ボディソープを取ったようにドロドロになっている手の平をに見せつけた。
「ウソ…私、何でこんな…」
想像していた以上に濡れている桐山の手の平を見て、は呆然としてしまった。
「いっぱい感じていたんだな」
自分が贈った下着の効果があった事を嬉しく思ったのか、桐山はどことなく優しげな表情でそう言うと、手に付着したの愛蜜をペロリと舐めた。
自分の愛蜜を舐めているところを見るのが恥ずかしいのか、はキュッと目を閉じてしまう。
桐山は愛蜜を全て舐め終えると、汚れていない方の手での頭を撫で、額にキスを落とした。
「下着の中がどうなっているか、見てもいいかな?」
耳元で囁かれ、は目を閉じたままコクンと頷いた。
軽くの頬に口付けると桐山は体を起こし、下着のヒモに手をかけた。
キレイにラッピングされた贈り物のリボンを解くように、両サイドのヒモをシュルッと解く。
ショーツをの体から取り除こうとしてある事に気付き、桐山はふと手を止めた。
桐山が手を止めた事に気付いたは、そっと目を開けて様子を伺う。
「糸を引いているな…」
「えっ!?」
慌てて上半身を起こすと、ショーツの股の部分と秘裂の間に細い光の糸が見える。
「ヤダ…もう、恥ずかし過ぎるよぉ…」
は耳まで真っ赤になって、再び両手で顔を隠してしまう。
桐山は何も言わずを優しく抱き締めると、宥めるようにポン、ポン、と背中を優しく叩き、そのままゆっくりとの体を横たわらせた。
「俺はありのままのが見れて嬉しいと思う。だから、あまり気にするな」
「うん…」
が落ち着いたのを確認すると、桐山は下着を取りの足を左右に大きく開かせた。
の体が一瞬強張る。
大きく開かれたその中心部はたっぷりの愛蜜で濡れそぼっており、溢れ出た透明な汁が入り口から後ろの窄まりの間まで滴り落ちていた。
光に反射して、濡れた部分がキラキラと光っている。
桐山は親指で二枚の肉を左右に押し開くと、ヒクついている膣口に舌を這わせた。
「ひぁっ…あっ、あっ、ぅんっ…」
秘部に桐山の舌の感触を受け、は一際高い声を上げて体を震わせた。
桐山の舌が膣口から少しずつゆっくりと上ってくると、それに合わせての体も仰け反っていく。
ツツッ、ツゥーッと、膣口とクリトリスの手前を舌が往復する度には体を仰け反らせ、桐山が舐め易いように足を大きく開いていった。
「かず…お…お願い。クリちゃんもちゃんと舐めてぇ…」
クリトリスに触れないように秘裂を這い回る桐山の舌にじれったくなったのか、は自分からおねだりしてきた。
「クリちゃんとは…ここの事かな?」
「あぁーっ!!」
先程からの愛撫で硬く膨らんだ小さな部分を桐山がツン、と軽く突くと、は悲鳴のような声を上げた。
のクリトリスは包皮に包まれ露出している部分が少ないので、上方の皮を指で押し上げるようにしてやると、充血した淡いピンクの粒が顔を覗かせる。
「そ、そこっ! はぁっ、あ…」
触れて欲しくてジンジンと疼いているその部分に桐山の舌先が掠ると、の体がベッドの上で跳ねた。
クリトリスを剥き出しにしたまま桐山がそこだけを集中して攻めると、刺激の強さに思わず涙が滲んでくる。
「クリちゃんいいよぅ…もっといっぱい舐めて…」
は桐山の頭を両手で掴むと、催促するように自分の股間へグイグイと押しつける。
そのお願いに応えるかのように、桐山は舌先を尖らせると少し強めにクリトリスをピシピシと弾くように舐め始めた。
「凄…いぃっ…おかしくなっちゃうよぉっ!」
桐山の髪を握るの手に力が込められる。
上下左右に舌を高速に動かし、を一度目の絶頂へと追い詰めようとした桐山だったが、何を思ったのかいきなり愛撫を止めた。
「止めちゃヤダよぅ…もっとして」
高まってきた時に止められ、イクにイケず辛いのか、は涙で潤んだ瞳で桐山をじっと見つめた。
「途中ですまないが、四つん這いになってくれないかな?」
「どうして?」
の感じる場所を、後ろから見たり触れたりしてみたい」
「でも…」
いつもなら桐山の望み、特にセックスの最中のお願いは快く聞いてくれたが、今回は何故か困ったような顔で沈黙している。
「ダメかな?」
「ダメって言うか…そんな事したら和雄にお尻の穴丸見えになっちゃう」
全てを良く見えるように桐山の前に曝け出すのが躊躇われるのか、は頬を染めて呟いた。
「尻の穴を見られる事に、何か問題でもあるのかな?」
「え…」
真顔でとんでもない質問をされ、は思わず固まってしまう。
桐山の口から『尻の穴』なんて単語が飛び出した事にも少し面食らってしまった。
「問題っていうか…恥ずかしい」
「今も少しだが見えているよ。それでも恥ずかしいのかい?」
「だって…四つん這いになったら奥までハッキリ見えちゃうもん」
「ダメか…一度そうして見てみたいと思ったんだが…」
に拒まれ、桐山が淋しげな表情になる。
そんな桐山を見て、は不覚にもキュンとしてしまった。
「もう…しょうがないな。いいよ。四つん這いになってあげる」
は体を起こすと、桐山に背を向けた。
「こんな恥ずかしい事、和雄のお願いだからするんだからね」
「すまない…ありがとう」
四つん這いになり、桐山が見やすいように尻を高く突き上げた。
こんな恥ずかしいポーズを桐山の前で取っている、と考えるだけで羞恥から全身が熱くなる。
しかし、どんなに恥ずかしがっていても元々淫乱な性格なので、桐山の顔が尻に近付いて来たのを感じ取ると、奥からジワッと新たな愛蜜を滴らせた。

今、和雄に私の全部、見られちゃってる。
お尻の穴もオマ×コも、私の恥ずかしいトコ全部見られてる。
和雄の息がお尻に当たって、くすぐったいよぉ…


自分からは見えなかったが、桐山が曝け出した全てをじぃーっと見つめ、ねっとりした視線を送っているのを感じていた。
間近で見られているだけでは途轍もなく興奮し、トロトロと蜜を垂れ流した。
「こうして見ると、いつもとは違う印象を受けるな」
くっついてしまいそうなくらい顔を近付け、ヒクヒクと蠢く二つの場所をじっくりと眺める。
桐山の息がかかる度に、は丸くて大きなお尻をフルフルと震わせた。
「以前、ここでセックスする事も出来ると聞いた事があるんだが…」
そう言いながら、桐山はの後ろの窄まりを指でそっと撫でた。
「そ、そっちは怖いからヤダ!」
指の腹が蕾を撫でる感触にゾクリとしながらも、桐山の巨根をこんな狭い部分に挿入されたら、と思うと恐怖を感じてしまう。
が怖いと思うなら無理にはしない。そんなに怯えなくても大丈夫だ」
恐怖心を取り除くように、の頭を優しく撫でる。
「ここに挿入はしないが、もう少し見たり触れたりしてもいいかな? の体の事はよく知っておきたいんだ」
「う、うん…それだけなら、恥ずかしいけどいいよ。和雄にだったら、全部見せてもいい…」
チラ、と後ろを振り向き、真っ赤になりながら言うが愛しく思え、桐山はもう一度の頭を撫でた。
再びお尻の方へ視線を戻すと、もっとよく見えるように窄まりを親指で左右に押し広げた。
「そんなっ…お尻の穴なんて広げちゃヤダッ!」
自分でも見た事のない後ろの奥まで暴かれ、はどうしていいか分からずシーツに顔を伏せた。
「…周辺は薄茶色なのに、内側は薄桃色なんだな。ヴァギナと同じだ」
観察するように淡々と語る桐山の言葉が余計にの羞恥を煽る。
「お尻の穴の事、そんな詳しく言われたら恥ずかしいよ…」
「俺は見たままの事を言っているだけなのに、何がそんなに恥ずかしいんだ?」
「だって…普通はお尻の奥までなんて見せないもん。だから、細かい部分までどうなってるか言えるくらい見られてるのかと思うと、恥ずかしくて…」
「見られると、そんなに恥ずかしいものなのかい?」
「うん…それに、自分でも見た事ないから、変だったらどうしようって思っちゃって…」
「変ではないよ。ごく普通の尻の穴だと思う」
「ホントに? 変な形じゃない? 汚くない?」
「変な形だとは思わなかったし、汚くなんかないよ。ここもの一部だと思うと、もっと知りたいと思う」
未知の部分を曝け出し、桐山に嫌われたり幻滅されたりしないかと不安に感じていただったが、その一言に張り詰めていた気持ちが少し和らいだような気がした。
「こっちも舐めてみたい。いいかな?」
「和雄がしたいならいいけど…でも、お風呂入った時ちゃんと洗ってきたけど、ホントにそんなトコいいの?」
「構わない。ここもの唇やヴァギナと同じ、の一部なのだから…」
「ぁんっ!」
桐山の唇が蕾に触れ、はギュッとシーツを握り締めた。
愛しい物に触れるように何度か蕾に軽く口付けると、舌を出して薄茶色の周辺をなぞった。
尻の穴を舐められるという辱めを受けながらも、今までに感じた事のない、秘裂を舐められるのとはまた違った感覚に、は再び体が熱くなるのを感じていた。
「ヒィッ! あーっ…んんっ!!」
ツン、ツン、と尖らせた舌先で蕾の中心部を突くと、は悲鳴にも似た声を上げながらシーツを掴む手に力を込める。
周辺の皺の一本一本を丁寧に舌でなぞられると、自分の意に反して奥底から愛蜜が滲み出てきて秘裂全体を潤わせていった。

お尻でこんなに感じちゃうなんて、私どうしちゃったんだろう…

自分でも驚く程濡れてしまっているのが分かる。
秘裂ではなく、後ろの窄まりを愛撫されているのに。
の異変に気付いた桐山は、蕾への愛撫を止めてその下の肉の合わせ目を開いた。
「凄い…びしょ濡れだ。は尻の穴も感じるんだな」
「………お尻の穴舐められてこんなに濡らしちゃうなんて、変態だって思ったでしょ」
今度こそ桐山に呆れられたかと思い、の声が泣きそうなものになる。
「いや、そんな事は思っていないよ。また一つ、の感じる場所を見つける事が出来て良かったと思っている」
「和雄…」
どんな自分でも受け止めてくれる桐山が愛しくて、は振り向くと桐山に抱き付き唇を重ねた。
いきなりの事に桐山は少し驚いたが、の体をギュッと抱き締め、あやすように優しく頭を撫でてあげた。
、落ち着いたらもう一度四つん這いになってくれるかな。まだ見足りない」
「でも、私もそろそろ和雄にしてあげたいよ」
「そうか…そういう時の為に、二人同時に性器を愛撫する方法があったと思ったんだが…」
「シックスナインの事?」
「ああ、確かそういう名称だった」
「じゃあ…シックスナインしてみる?」
「してみたいな」
「それじゃ、和雄は仰向けに横になって」
「分かった」
桐山はに言われた通りにベッドに体を横たえる。
「私が和雄の顔を跨げばいいんだよね。でも、恥ずかしいなぁ…何か今日は私、恥ずかしい事ばっかりだな」
「いいんじゃないか。そういうのも」
「もう…人事だと思って」
は少し躊躇いながらも桐山に尻を向け、その顔を跨いだ。
「また…全部見えちゃってる?」
「ああ、よく見えるよ。の全部、ちゃんと見える」
「うぅ…やっぱり恥ずかしい…でも、いいもん。今度は私も和雄のいっぱい見て触っちゃうんだから」
は前方を向くと、身を屈めて大きく膨らんでいる桐山の股間に顔を近付けた。
「さっきよりおっきくなってるみたいだね」
いい子、いい子するみたいにその膨らみを撫でると、桐山がピクン、と反応したのを感じる。
「パンツ、脱がせちゃうね」
そう言って桐山の下着に手をかけると、ゆっくりとずり下ろしていく。
血管が浮き出るくらいに大きく張り詰めた桐山の雄根が、の前にその姿を現した。
「わぁ…和雄のオチ×チ×、すっごくおっきい…」
大好物のケーキが運ばれてきた時のように、は目をキラキラ輝かせながら目の前にそそり立つ雄根を見つめた。
手に取って二、三度軽く扱くと、先端からツツ、と透明な液体が滴り落ちてくる。
「濡れてるね」
桐山自身が流した透明な涙を嬉しそうに見つめながら、それを舌でペロ、と拭う。
そのまま舌先で先端の切れ込みをチロチロと舐めていると、後方から微かに桐山の喘ぐ声が聞こえてきた。
先程までのお返しに、もっと桐山を喘がせてやろうと、の攻心に火がついた。
根元を握り、軽く扱きながら先端をはむ、と優しく咥える。
雁首辺りを唇で揉みながら、口内では切れ込みに舌を這わせる。
桐山の表情は見えなかったが、耳に入る荒い息遣いや、舌でなぞる度にトロトロと滲み出てくる先走りで、桐山が感じているのがよく分かる。
この位置からは舐め辛い袋も、忘れずに手で愛撫してあげた。
手の平で優しく転がすようにしながら、時々中の二つの塊を指の腹で揉んであげると、の腹の下で桐山がピクピクと震えている。
桐山が反応するのが嬉しくて、どんどん愛撫に力が入る。
今度は両手で袋を弄びながら、先端から根元までぢゅぽぢゅぽとはしたない音を立てながら何度も雄根を咥え込んだ。
桐山は、初めはにされるがままになっていたが、二人一緒に気持ち良くなりたいと思い、への愛撫を再開した。
膣口からクリトリスまで、尖らせた舌先で触れるか触れないかの微妙なタッチで往復させると、時々の愛撫の手が止まる。
は桐山を愛撫するのに夢中になると腰を浮かせてしまうので、桐山は何度もそれを引き寄せながら愛撫を続けた。
お互いに、自分だけ快楽に没頭しないように気遣いながら、少しずつ相手を昂らせていく。
が雁首を舌先でツゥーッとなぞると、桐山はグリグリとクリトリスを強めに舌先で弄る。
クリトリスに与えられる強い刺激に意識が飛びそうになりながらも、は必死に桐山の雄根全体を舐め回した。
雄根全体が唾液塗れのヌラヌラになると、指先で裏筋を引っ掻くようにしながら雄根を強めに扱いてあげた。
「凄い…どんどん硬くおっきくなってるよぉ…和雄のオチ×チ×大好き…」
自分の手も桐山の雄根もヌルヌルグチョグチョにしながら、うっとりとした目でビクビクと痙攣するそれを見つめた。
「俺も…のココは薄味で甘酸っぱい匂いがして…悪くないと思う」
の秘部を味わうように、桐山は股間に顔を埋め、愛蜜を掬い取りながら舌を動かす。
桐山の整った美しい顔は、の垂れ流した淫らな汁でベトベトになっていた。
「和雄、そろそろ辛いでしょ? 今イカせてあげるね。口ん中、出していいからね」
右手を雄根の根元に添え、は再び先端を咥えた。
そして唇で扱くように根元まで一気に咥え込む。
顔を引き上げる時は、ストローでジュースを飲むように口の中の熱い塊をちゅうぅっと吸い上げた。
「くぅっ…あ…」
まるでの中に挿入しているような感覚を受け、桐山の熱が一気に高まる。
ズチュ! ジュルル、ヂュッ、ヂュッと激しい音を立てながらが桐山を追い詰めていくと、口内の雄根がビクン! と痙攣し、次の瞬間青臭い味と匂いが口一杯に広がった。
「んむむ…く…ぅ…」
牡液の味は苦手だったが、零さぬように全てを口内で受け止め、射精の勢いが衰えてからそれをゴクリ、と飲み込んだ。
「ふぅ…」
は口を離し呼吸を整えると、白く汚れている雄根を舌でキレイにした。
「今度はの番だな」
に雄根をキレイにして貰っている間に気持ちを落ち着けた桐山は、をイカせる為に目の前のお尻に手をかけた。
愛蜜がとめどなく溢れる膣口に指を二本挿入すると、中でグチュグチュと動かしながらクリトリスに吸い付いた。
「あぁんっ! そんな吸ったら…んっ…刺激強過ぎ…ひぁぁ…」
嫌がっているような事を口走っているが、本当は早く達したくて仕方ないのだろう。
グリグリと股間を桐山の顔に押しつけ、更なる快感を求めている。
「あっ…も、ダメ…クリちゃんイイッ…そこがいいよぉ…もっと吸ってっ!!」
腰をくねらせながらおねだりしてくるに応えるように、桐山はちゅうぅぅっと思いっきりクリトリスを吸い上げた。
「あっ、あっ、あぁーーーっ!!」
大きな声を張り上げ、ビクビクと体を震わせながらは達してしまった。
そのまま前屈みにぐったりと崩れ落ちる。
桐山はの下から抜け出すと、まだぐったりしているの体を抱き上げ自分の膝の上に座らせた。
桐山が後ろからを抱き締める体勢で、しばらくの間互いの体に触れ合う。
頬や首筋に桐山のキスを受けている内に、は桐山の体に変化があった事に気付く。
「和雄、もうおっきくなってるね。回復早ーいv」
「今度はの中で出したい…」
「いいよ…今日、大丈夫な日だからいっぱい出してね」
「ああ…それよりの方はどうかな? もう、挿れて平気かい?」
「うん、落ち着いたからもう平気だよ。私も早く挿れて欲しい…」
催促するようにお尻を動かして桐山の股間を刺激する。
「それでは、このままの体勢でいいかな? たまにはいつもと違った体位でしてみたいんだ」
「和雄ってばエッチv でも、私もいろんな体位でしてみたいからいいよ。こんな風に座りながらするのって初めて…」
は期待に胸を膨らませ、秘部を疼かせながら、桐山が挿入しやすいように少し腰を浮かせた。
手探りで雄根の先端をの膣口に当てがうと、そこは熱くぬめりを帯びていて、桐山が入って来るのを待ち焦がれているようだった。
入り口に桐山を感じ、我慢出来なくなったのかは自分から腰を下ろした。
「あっ、あ…ふとぉい…」
ズプズプとの中に桐山の雄根が飲み込まれていき、根元まですっぽりと収まった。
積極的な行動に桐山が驚いている内に、は更なる快楽を求めて、控え目だが自ら腰を動かし始めた。
「厭らしいな、は」
ユサユサと腰を振り続けるの体を強く抱き締め、耳元で囁く。
そして自分もに合わせて腰を動かした。
「ハァ…んっ…違…うもん…気持ち良くなり…たぁっ…あぁっ…だけ…だも…ぅんっ!」
少しずつ速度を増してくる下半身の動きにろれつが回らなくなり、必死に腰に回された腕にしがみつく。
「そういうのを、厭らしいと言うんだよ」
もう一度耳元で囁くと、一瞬の中がキュッと締まったような気がした。
「…そういうも悪くないが」
「やぁぁっ…」
桐山はの胸を鷲掴みにすると、荒々しく揉みしだく。
少し痛みを感じたが、それも徐々に快感へと変わっていった。
しばらく胸を愛撫していると、の足が閉じ気味になっているのに気付き、今度は内股に手をかけムリヤリ開かせると、腰を動かしたままクリトリスにも指で刺激を与えた。
感じる場所を二ヶ所同時に攻められ、桐山の腕の中での体がガクガクと震える。
「そんなのダメェ…クリちゃんも奥の方も…んぅ! はぁっ…感じちゃうよぉ…」
「ダメ? こんなに俺のペニスを締め付けているのに、何がダメなんだ?」
本当はダメじゃない事を分かっているので、ワザとグリグリとクリトリスを弄り、を追い詰めていく。
「あぁぁっ…ダメ…じゃない…いいのぉ…凄くいいっ…これで和雄の顔が…見えたら最高なのにっ…」
この体位はとても気持ちいいけれど、互いの顔が見れないのが難点だった。
桐山も、感じているの顔が見れない事を少し不満に思っていた。
しかし、ある事に気付いてピタリと腰の動きを止める。
「和雄?」
いい感じに高まってきたのに止められて、秘部を中心に体中がジンジンと疼く。
「顔を見る方法なら、あるよ」
桐山は、雄根が抜けないようにの体を抱き締め、繋がったままゆっくりと体の向きを変えた。
「!?」
向きを変えた方に姿見が置いてあり、は恥ずかしくて顔を伏せてしまう。
「これなら、この体位のままでもお互いの顔が見えるだろう?」
の顎に手をかけ、ムリヤリ顔を上げさせて桐山が言った。
「で、でもっ…これだと顔だけじゃなくて全部見えちゃう…」
「確かにそうだな」
に言われ少し考えた後、桐山は何を思ったのかの両足を抱え、姿見に向かって大きく開かせた。
「ちょ、ちょっと! 何するのっ!?」
お母さんが小さい子におしっこさせる時のようなポーズを取らされ、それだけでも恥ずかしかったが、結合部が丸見えになっているのがどうにも耐え難かった。
「前に繋がっているところがどうなっているか知りたいと言っていただろう? いい機会だから見ておくといい」
「言ったけど、でもっ…やぁっ…あぁーっ!」
間髪入れず腰を動かされ、は反論出来なくなってしまう。
見たかったのは桐山の顔なのに、結合部を見せつけられ恥ずかしくて目を逸らしたいのに、気が付くとの視線は姿見の中の結合部に吸い寄せられていた。
まるで別の生き物のような茶褐色の太い物が、自分の体の一部とは思えない程グロテスクな部分に忙しなく出入りしている。
その様子を見ていると、何とも言えぬ淫靡な気持ちになってくる。
「結合部を見ても興奮するのかい? 滑りが良くなってきたよ」
桐山の言う通り、が再び垂れ流した愛蜜が潤滑油となって、雄根の出し入れをスムーズにする。
引き抜かれる度に、たっぷりの愛蜜で濡れて光る雄根が映し出されていた。
ふと顔を上げると、こんなにも雄根が熱く、硬く張り詰めているのにクールな顔をしている桐山と、だらしなく口を半開きにし、端から僅かに涎を垂らしている自分の姿が目に映る。

私、いつもこんな厭らしい顔してるんだ。
エッチしてるトコ鏡で見せられて恥ずかしいハズなのに、凄くコーフンしてきちゃう…
もっと激しい事してって思ってる。
私って、どうしようもない淫乱だ…


自分を淫乱だと認めてしまうと、堕ちるのはすぐだった。
「…て、和雄」
「ん? どうした。聞こえないよ」
「もっと…激しくして」
「分かった…」
が酷く興奮している事に気付き、桐山はの足を抱え直すと突き上げるように腰を動かし始めた。
「ぁうっ! ヒッ、あ、あ、凄いっ…和雄のおっきいオチ×チ×が…出たり入ったりしてるぅっ!」
言いながら、その出入りしてる様がもっと良く見えるように、自らの手で秘裂を開いた。
「もっと、もっと、もっと、もっと突いてっ! 激しくしてっ! 壊れてどうにかなってもいいからぁっ!!」
気が狂ったように叫ぶ
絶頂が近いのか、肉洞は雄根を締め付けるように少しずつ狭まっていった。
もう自分が手で押さえていなくてもが自ら足を大きく開いているので、桐山はの腰を掴んで動きにラストスパートをかけた。
「はぁぁっ、奥まで来てるっ! いいよぉ、そこイイッ! もっと奥を突いてっ! もっとオマ×コ犯してぇ!!」
桐山に全体重を預けると、その重みで更にズプリと奥まで突き刺さる。
下からは桐山に激しく突き上げられ、の体が上下に揺さぶられる。
「あっ、はぁっ、あぁっ、奥に当たってるよぉ!! もう、イク、イッちゃう!! あぅっ…あーっ…あぁぁーーーっ!!」
絶叫を上げながら、は達してしまった。
桐山も道連れにしようと、肉洞が急速に狭まってくる。
「ぐ…んぅ、ふぅっ…っ…」
すぐに桐山も達し、ドクドクと熱い牡液がの中に注ぎ込まれる。
二人が絶頂の余韻に浸り息を切らせている間に、萎えた桐山の雄根がズルリ、との中から抜け落ちた。
しばらくして、中に留まっていた濃厚な液体がドロドロと滴り落ちてくる。
太股を濡らす感触に気付き姿見に視線を向けると、満開になった花弁のような秘裂の奥から白い蜜を垂れ流す自分の姿が映っていた。
鏡の中の自分は至福の笑みを浮かべながらも、自分の中から滴り落ちていく愛しい人の牡液を名残惜しそうに見つめていたのだった…

天気の良いとある日曜日、桐山とは以前行った所とはまた別のショッピングモールでデートを楽しんでいた。
「和雄、ちょっと欲しいCDあるから、今度はそれ見に行っていい?」
「構わないよ。行こうか」
二人は手を繋いで歩き出す。
CDショップが近付いてくると、が何かに気を取られているのに気付いた桐山は、視線の先を追ってみた。
が見ていたのは、店頭に何種類ものベビードールが飾られているランジェリーショップだった。
「今度はあれが欲しいのかい?」
先日贈った黒の下着に一番合いそうなベビードールを指差して桐山が言った。
「えっ!? いや、そんなんじゃなくて…見てただけなんだから、この前みたいに買わなくていいからね!」
またあんな高価な物をプレゼントされるのではないかと焦ったは、買ってしまわないように桐山に念を押す。
プレゼントされる事は嬉しいけれど、さすがに高価な物ばかり立て続けに贈られるのは気が引けてしまう。
「でも、着てみたそうに眺めていたじゃないか。この前の下着に合うと思うし、俺もあれを着たが見てみたいな」
「確かに、ベビードールも着てみたいとは思ってるけど…高いから悪いし、今着ちゃったら大人になった時の楽しみが減るじゃない。大人になっても…まだ付き合ってるのかどうか分かんないけどさ」
心の片隅にあった不安を思わず口にしてしまい、悲しみが急に込み上げてくる。
桐山と同じ高校に行ける自信は全然なかったし、別々の高校に行った事で自然消滅したカップルの話はよく耳にする。
桐山と自分も、いずれそうなってしまうのではないかと、ずっと不安に感じていたのだ。
今にも泣きそうなを、桐山は強く抱き締めた。
「か、和雄!?」
「俺はずっと、大人になってもと付き合っていくつもりでいるんだが、は違うのかな?」
今まで見た事のない不安げな表情で見つめられ、は戸惑ってしまう。
「私だって…ずっとずっと和雄と恋人でいたいよ。でも、高校別になっちゃいそうだし、会えないでいたら気持ちも離れちゃう。私よりもずっとステキな女の子、たくさんいるから私の事なんてすぐ忘れちゃうでしょ?」
「忘れない」
が自分から離れていかないように、その体を抱き締める腕に力を込める。
よりいい女なんて、いないと思う。離れるのが不安なら、父さんに頼んで俺がと同じ高校に行く。だから…そんな事言わないでくれ」
「和雄…」
顔を上げると、まだ不安そうな表情の桐山と目が合った。
この人なら信じてもいい。そう思えた。
「ごめんね…もうこんな事言わない。和雄の事信じてるよ」
「ああ…信じてくれ」
安心したような表情になると、桐山はに口付けた。
強く抱き締め合い、互いの唇の温もりを感じ合う。
しばらくして、公衆の面前だったと気付き慌てて唇を離す。
案の定、周囲の注目を受けていた。
「ヤバ…やっちゃった。早く行こ、和雄」
桐山はコクンと頷き、の手を握る。
二人はそそくさとその場を立ち去った。
「後でまた二人で、さっきの下着見に行こうか」
早足で歩いている最中、桐山が耳元で囁いてきた。
は頬を赤く染めて頷くと、桐山の手をギュ、と握り直した。

+ + + + + +

書き終えてみると、タイトルと内容が微妙に合ってない気がする…(汗)
どういうタイトルにしたらいいか悩んでいて、「セクシーランジェリーを身に着けて大人の気分を味わうんだから、『オトナ気分』でいいかー」とか考えてつけたんですが、オトナ気分に浸ってたのは最初の方だけっぽいよ…
あらすじにも書いたんですが、今回は桐山の「天然・言葉攻め」を目指してみました。
言葉攻め好きなんですが、桐山ってそういう事言うキャラじゃないから今まで出来ずに残念な思いをしてたんですが、天然で言葉攻めになりそうな事を言いそうだな、とか思ったのでやってみました。
桐山のイメージ崩しちゃってたらごめんなさい…
桐山に「尻の穴」とか連呼させちゃってるしねー(苦笑)
あのシーンは意識してた訳じゃないですが、書いてる内に何だか尻穴に拘った内容になってしまいました。
桐山の言葉と言えば、エッチの時にオマ×コの事を素で「ヴァギナ」っていう男の人はまずいないと思ったんですが(いたらごめんなさい)、桐山だと何て言うか悩んだ末、桐山なら言うかもと思ってこれにしました。
読む人はどうでもいいと思うかもしれないけど、こういう性器の呼び方とか、キャラによって微妙に変えてるんですよー。変なトコに拘る私(苦笑)
ちなみに、冒頭で二人がお茶してるカフェは実在する店だったりします。
メニュー見て分かる人は分かるかも。アイスピーチティーはあったかどうか定かではないんですが(汗)
本当は桐山が頼むケーキは別の物にしたかったんですが、あからさまに店名が分かりそうなのもアレかな、と思ってトロピカルタルトにしましたデス。



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