Animal Life 2 −ネコ耳桐山くん編−



弘樹がカーテンを閉めた後も、桐山はシンジの家に視線を向けたままでいた。
たまたま外が気になって窓の外を覗いたら、向かいの家のシンジの部屋に弘樹が入ってきて、
シンジが弘樹に抱き付き唇を奪い、その後は今見た通りだった。
「きっと二人は続きをしているんだろうな」
そう呟いて、桐山はベッドにころんと横になった。
「そう言えば…最近、充来ないな…」

充が来れば、俺も杉村や三村と同じ事を充と出来るのに。

体の向きを変えながら桐山は思った。
先程からペニスが熱く疼いて堪らない。
しばらくベッドの上をゴロゴロしていた桐山だったが、ある事を思い付き、起き上がって服を脱ぎ始めた。
シャツと下着とくつ下だけになると、桐山はベッドに体を横たえ、しっぽを口元に運んだ。
舌を出して、しっぽの先端をペロペロと舐め始める。
右手は下着の中へと滑り込んでいった。
「ん…」
自分のペニスを指で弄びながら、しっぽを唾液で濡らしていく。
しっぽがヌルヌルになるまで唾液を絡ませると、桐山は下着をずり下ろし、自分のアヌスにしっぽの先端を当てがった。
「あっ…あ…」
自分で自分のしっぽをアヌスの中に挿入し、その刺激に体をのけ反らせる。
そのまま桐山は、ヌルヌルになったしっぽをアヌスに出し挿れし始めた。

「ボスん家来るの…久し振りだな」
その頃、犬耳充は桐山の家の前に来ていた。
持っている合鍵でドアを開けて中に入る。
「ボスー、お邪魔します」
充が声をかけるが、返事はなかった。
「あれ? ボス、留守なのかな…いや、そんなハズは…」
返事がないのを不審に思いつつ、充は桐山の部屋へと向かった。
「ボス? 返事がないから、勝手に入っちゃ…ボ、ボス!?」
「充?」
部屋のドアに鍵がかかっていないので、そっと開けて中を覗いた充が見た物は、
下着を片足首に引っ掛けて、大股開きというあられもない格好でしっぽをアヌスに挿入する桐山の姿だった。
「ボス…何やってんの…」
「……あ」
桐山はポン、と手を打つと、しっぽをアヌスから抜き、いきなり充に抱き付いてきた。
困惑している充の唇を奪い、中に舌を侵入させる。
「んんっ…」
充の太腿に自分の股間を擦り寄せながら、積極的に舌を絡ませてくる。
「ちょ…ボス! 一体どうしたのさ!」
半ばムリヤリ桐山の体を自分から離すと、充は桐山の両肩を掴んで問いただした。
「さっき三村が杉村にこうしていたんだ」
「え?」
「そうしたら、杉村と三村がセックスを始めたんだ。だから、俺も三村と同じ事をすれば、
充が杉村みたいに激しいセックスしてくれるかと思って」
「ボス…そんなのどこで見たのさ」
「窓の外を覗いたら、向かいの三村の部屋が見えた」

あいつら…窓くらい閉めてエッチしろよ…
ボスに変なトコ見せやがって…

そう思いながら充が窓の方に怒りの視線を向けていると、桐山は充の服の裾をクイクイと引っ張って、意識を自分へと向けさせる。
「あ? 何、ボス」
「充はしてくれないのか?」
「え…でも、俺そういうつもりで来た訳じゃ…別に俺、ボスの体目当てでここに通ってるんじゃないぜ?」
「三村と同じにしたのに…」
しゅん、と耳を項垂れさせて、俯いてしまう桐山。
「だって…三村は三村で、ボスはボスじゃん。三村と同じにしたって言われても、俺も困るよ〜」
「最近来てくれなかったし…」
「それは…ごめん。ちょっと忙しくて…」
「……」
「ボス、エッチしたいの?」
コクン、と無言で頷く桐山。
「杉村と三村みたいに激しいのがいい」
ボソッと呟いて付け加える。
「もう、ボスはワガママだな…いいよ、エッチしよ。でも、俺はあいつらのは見てないから、俺なりのエッチでもいい?」
充は苦笑しながら桐山の頭を撫でた。
「いいよ…」
「分かった。じゃ、キスからもっかいちゃんと…ね?」
二人でベッドに腰を下ろし、そっと唇を重ねる。
ゆっくりと舌を絡ませながら、充は桐山の胸を優しく撫で始めた。
胸の突起に充の指が触れると、桐山はピクン、と反応を見せる。
そのまま指の腹で突起を擦るように愛撫すると、突起は少しずつ固くなり、ピンと起ち上がる。
「乳首起っちゃったね。もう片方もおんなじにしないとね」
充はもう片方の突起も同じように愛撫してピンと起たせる。
「ボス、杉村と三村のセックス見てて、コーフンしちゃったの?」
「ペニスが…何だか熱くなってきて…」
耳元で充に囁かれ、耳に充の荒い息を感じながら桐山は答えた。
「それであんな大股開いてオナニーしちゃったんだ…いやらしいな」
「充が最近来てくれないし…」
「俺の所為なの? ボスのここがエッチなんじゃないの?」
充は桐山のペニスに手を伸ばすと、下から上へとそっと撫で上げる。
「ああっ…」
「あれ? 何かもうヌルヌルしてるよ。何でかな?」
「充…や…」
先端の切れ込み部分を指でクリクリと愛撫され、桐山は体を捩って悶えた。
「ほら、見てごらん。これ、オシッコじゃないよね? この透明のヌルヌル、何かな…」
充が先走りでヌルヌルになった指を桐山の口元に持ってくると、桐山はその指を口に銜えた。
自分の指をおしゃぶりする桐山が、何だかとてもいやらしく見えて、充は異常なまでの興奮を感じていた。
「ボス…指じゃなくて、俺のしゃぶって…」
充は桐山の口からムリヤリ指を引き抜くと、ズボンのファスナーを下ろし、そこから熱く張り詰めたペニスを取り出す。
桐山は充の股間に顔を近付け、先程の指と同じようにそれをゆっくりと口に銜えた。
「ボスの舌、ネコだからザラザラしてて…すごい気持ちいい…」
荒い息を吐きながら、充は桐山のサラサラの髪を指で梳いた。
「あっ…あっ…ボス、ソコ…」
雁首の辺りを集中的に攻められて、充は思わず桐山の頭をグッと掴んでしまう。
桐山の舌は容赦なく充の雁首を攻め続け、そのまま先端の裏側へと移動していった。
「そんなにされたら…もう出ちゃうよ…」
「出してもいいよ…」
手で充のペニスを上下に扱き、髪の乱れを直しながら桐山が口を開く。
「じゃ、俺のミルク、飲んで…」
「ん…」
桐山は再び充のペニスを口に含むと、唇で扱くように頭を上下に動かした。
口の中では、舌が充の感じる部分を集中的に攻めている。
「ボス…唇も舌も…あったかくて気持ちいいよ…ん…あ…も、イッちゃう…ん…ああっ…」
桐山の口の中で充のペニスがビクン、と脈打ち、次の瞬間には桐山の口の中は充の精液で満たされていた。
桐山はそれをゴクンと飲み込み、充のペニスに残った精液も舌でキレイにする。
「顔にもついてるよ…」
射精後の脱力感から回復した充は、桐山の口の回りが自分の精液で汚れている事に気付き、それを舐め取ってあげた。
「今度は、俺がボスのミルクを飲んであげる」
そう言って充は桐山をベッドに横たわらせると、桐山の太腿を左右に開いた。
充のよりやや小振りのペニスが、先端から幾筋も涙を流していた。
「さっきより濡れてる…」
充はそれを拭う様に、下から上へと滑らすように舌を這わせる。
「あ…」
充の舌が触れるだけで、いつもとは比べ物にならない程良い反応を見せる桐山。
充はそれが嬉しくて、何度も桐山のペニスにツツーッと舌を這わせた。
「どうしたの? 随分敏感になってるじゃん」
「何でか…や…分からな…ああっ…」
「さっきからおあずけされちゃってるからかな? イキたいならいつでもイッていいから、ね?」
オナニーしていた時から張り詰めたままで、解放されるのを待ち望んでいる桐山のペニスを、充の舌が追い詰める。
「やっ…充…もう…」
桐山の両手が充の頭を押さえ付ける。
「みつ…る…イク…ん…ああんっ!!」
充の頭を太腿でギューッと挟みつけながら、桐山は絶頂に達した。
充の口の中に流れ込んできた桐山の精液は、液体と言うよりはゼリー状で、口の中で形が残る程の物だった。
「すご…濃いな…」
充は何とかそのゼリー状の精液を飲み込むと、手の甲で口の端についた精液を拭った。
「これじゃミルクっていうより、ヨーグルトだな。ボス、溜まってた?」
声をかけられた桐山は、まだぐったりとしたまま返事をしなかった。
出来なかった、と言った方が正しいか。
充が何度も優しく頭を撫でてやると、ようやく脱力感から回復したのか、ゆっくりと目を開いて充を見つめた。
その潤んだ瞳に、充は思わずドキッとしてしまう。
「ボス、大丈夫?」
「大丈夫…」
桐山はゆっくりと体を起こすと、充の肩に頭を寄り掛からせた。
「大丈夫だから、続き…して」
「もう大丈夫なの? そっか、じゃあ…」
充はしばらく考え事をしていたが、何か閃いたのか、ニヤニヤ笑いながら桐山を見た。
「ボス、四つん這いになって。俺の方にオシリ向けて」
桐山は充に言われた通り、充にオシリを向けるようにして四つん這いになった。
「こうか?」
「んー…もうちょっと上半身低くして、その分オシリ突き上げて」
充に言われ、上半身をベッドに伏せるようにして、オシリを今よりも高く突き上げる桐山。
充の目の前には、桐山の全てが曝け出されていた。
「これでいいか?」
「それでいいよ…ボスのいやらしいトコ、全部丸見えv」
桐山に近付くと、充はその丸いオシリをそっと一撫でした。
桐山の体がピクッと震える。
「ボスのオシリかわいい…特に、ここ…」
そう言って、充は目の前で露になっている、ピンク色の小さな花の蕾のようなアヌスに舌を這わせた。
「んっ…ああ…」
「さっきまで自分で弄ってたから、すごい解れてるよ。もう入れても大丈夫そうだね」
半開きになって、何かを求めるようにヒクヒクといやらしく蠢くアヌスの中に、指を突っ込んで掻き回す。
「やっ…充…早く…」
「もう欲しくなっちゃったの? しょうがないな、今入れてあげる」
充が桐山のアヌスに自分のペニスを当てがい、腰を押し進めると、そこは何の抵抗もなくズプズプと充のペニスを飲み込んでいった。
「あああっv」
「すげー…すんなり入っちゃったよ」
いつもなら、入れる時に多少痛みを感じるくらいのキツさがあるので、
まるで女性に挿入した時のように楽に根本まで挿入出来た事に、充は驚きを隠せなかった。
「充…動いて」
「もう…今日のボスは悪い子だな」
桐山の細い腰を両手で掴むと、充は桐山のオシリに自分の腰を激しく打ちつけ始めた。
「ああん! あ…んんっ!」
「他人の交尾見て発情して、自分でしっぽ突っ込んだりして…」
「ハァ…や…ああっ!」
「まだお日様も高いのに、エッチなおねだりばっかりして…」
「んっ! あう…あ…」
「犬の俺でも、そんなに発情しないよ?」
「ふぁ…ああ…や…」
「それに、ボスって血統書付きの…言わばおぼっちゃんじゃん? そのおぼっちゃんが、
雑種の俺にチ×ポ突っ込まれてヒィヒィ言っちゃって…ホント、ボスは悪いおぼっちゃんだね!」
「…なのか?」
「え?」
先程まで喘ぎまくっていた桐山が、突然顔だけを振り返らせた。
「昼間からセックスするのはいけない事なのか? 杉村と三村はしていたぞ?
血統書付きはセックスしちゃいけないのか? 充とセックス出来ないなら、俺はそんなのいらない」
訴える桐山の目は潤んでいて、まるで泣きそうになっているようにも見えた。
充の胸がズキッと痛む。
「充は…悪い子は嫌いなのか?」
「……好きだよ」
充は覆い被さるように桐山の体を抱き締めると、耳元でそう囁いた。
囁いた瞬間、桐山がキュッと自分のペニスを締め付けるのを感じる。
「昼間からセックスしてもいいんだよ。血統書付きがセックス好きでもいいんだよ。ごめん…ちょっと意地悪し過ぎた」
「充…」
「ごめんね、止める?」
「いや…続けてくれ」
「うん…もう意地悪は言わないから、いっぱい感じて?」
充は桐山の頬に軽くキスをすると、再び腰を動かし始めた。
もう離さない、と言わんばかりに体を密着させながら腰を激しく動かす充。
少し萎えかけていた桐山のペニスは、再び熱を取り戻していた。
「エッチじゃなくてもボスは好きだけど、エッチなボスはもっと…好き。
だから、エッチなボスの性欲は、全部俺が受け止めてあげるから、他のヤツにはこんな姿見せないで…」
「分かった…あ…んん…」
充は桐山のペニスに手を伸ばすと、桐山を追い詰める為にそれを上下に扱き始めた。
「あ…充、ダメ…」
「どうして?」
「もう…イキそうなんだ…んっ…」
「いいよ、イッても」
「充も…一緒に…」
「うん…一緒にイこ。俺ももうすぐだから…」
「ああ…充…充…も…イッちゃ…あああんっ!」
充に前と後ろを同時に激しく攻められて、桐山は体をビクビクと痙攣させながら絶頂に達した。
「あ…ボスん中、すっげー締まるっ! ううっ…」
桐山にギュギュッと締め付けられて、充も桐山の中に精を放った。
二人は繋がったまま、ベッドに崩れ落ちる。
結合部からは、中に収まりきらなかった精液が滲み出てきて、シーツの上にポタポタと滴り落ちていった。

「ホントごめんな、ボス…」
後始末を終えた後、二人はベッドの中に入ってまどろんでいた。
「激しく、って言われたのに、単に意地悪しただけになっちゃった」
自分の腕を枕代わりにしている桐山の髪を弄りながら、充は申し訳なさそうな顔で言った。
「いいんだ…充が好きと言ってくれたから」
桐山の頬は、心なしか赤く染まっているようだった。
「ボス…」
何だか嬉しくなって、充は桐山の体をギュッと抱き締めた。
「それに…」
「それに?」
「あの、四つん這いになってするの、なかなか気持ち良かった。また今度してくれないか?」
「はいはい。分かったよ、エッチで可愛い俺のボスv」
またエッチなおねだりをされて、苦笑いしつつも充は桐山の頭を優しく撫でた。

後日、桐山を見て慌てて逃げ出すシンジの姿と、そのシンジを捕まえて
「俺も充と激しいセックスしたぞ」と自慢気に言う桐山の姿が見られたとか、見られないとか…

+ + + + + +

Animal Life 1の続きなワケですが、杉三の方の話を考えている時に「杉三書くなら、やっぱ沼桐も書きたいなぁ」と思い、
二部作にする事にしました。
ネコ耳キャラのお約束(?)「しっぽオナニー」をさせてみました(笑)
ウチの充はボスとはバックではやらない、というMy設定があるんですが、Animal Life 1の後書きでも書いた通り、
別世界のお話って事でバックでヤラせちゃいました。
犬耳×ネコ耳なら、やっぱバックがいいっしょ(笑)
何かボスが(シンジもだけど)やたら積極的で喘ぎまくってますが、ケダモノだからって事で見逃して下さい(苦笑)



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