TRIP MACHINE



「ちょっと散らかってるけど…ベッドの上にでも座っててよ。すぐ片すから」
「ああ」
学校の帰り道、軽い気持ちで「俺んち寄ってく?」と桐山に声をかけた事を、充は少し後悔していた。
最近部屋の片付けをしていなかったので、ベッドの下は雑誌が散らばっていたし、
机の上もほとんど開いた事のない教科書や何やらでごちゃごちゃになっていた。

今度から、ちゃんと片付いてる時に誘うようにしよう…

床に散らばった雑誌を部屋の隅にまとめながら、充は心の中で呟いた。
ある程度片付け終えると、充は台所に行ってお菓子を適当に器に盛り、ぽつんとベッドの上に腰掛けている桐山にそれを手渡した。
「俺、コーヒー持ってくるからお菓子でも食べてもうちょっと待っててよ。何でも好きなの好きなだけ食べていいから」
そう言って充は再び台所へと姿を消した。
煎餅やらクッキーが盛られた器を片手に、桐山は相変わらず何を考えているのか分からない表情でぼーっとしていたが、
ふと机の方に目をやると、そこに歩み寄った。
しばらくして、充がコーヒーの入ったカップ二個を持って部屋に戻ってきた。
「あっ、ボス駄目だよ。机の上ぐちゃぐちゃだから!」
桐山が自分の机の上を物色しているのを見て、充はサイドテーブルにカップを置いて慌てて駆け寄ってきた。
「何かぐちゃぐちゃで恥ずかしいからさ…コーヒー持ってきたから飲もうよ」
半ばムリヤリ桐山の腕を引っ張ってベッドまで連れて行き、カップを手渡した。
桐山がカップに口をつけるのを見て、充もコーヒーを一口飲んだ。
「…熱いな」
「熱かった? ごめん、ボス」
「いや…コーヒーが熱いんじゃないんだ。何だか急に体が熱くなってきた」
「え? もしかしてボス、熱あるの!? 具合悪かったの? 俺、分からなくて…誘ったりしてゴメン…」
「いや、違うんだ。具合が悪いという感じじゃない。でも、体の奥から熱くなってくる感じがして…」
「うーん…体の奥から熱くなる、なんて欲情してるみたい…ああっ!」
充は慌てて立ち上がると、机の上を引っ掻き回すように何かを探し始めた。
「ボス…」
「何だ?」
「もしかしてさぁ、机の上にあったチョコ、食べた?」
「食べた」
「あー…やっぱり…」
「食べちゃいけなかったのか? お前が何でも好きな物を食べていいと言っていたから食べたんだが」
「確かにそう言ったけど…器の中の物を言ったんだよ俺は。ボス、それ…ガラナチョコなんだよ」
数日前、笹川が「いいモン手に入れたから、おすそわけv」と言って、充にガラナチョコを二粒手渡したのだ。
充は薬物等を使って女の子を自分の好きにするなんて事はしたくなかったし、そもそも既に桐山と関係があったから
「竜平には悪いけど、後で処分しよう」と思い、机の上に放置したままだったのだ。
「ガラナチョコって何だ?」
「ハッキリ言っちゃえば、媚薬入りチョコ…なんだけど。ボスさ、その…今、変な気分になってない? エッチしたくてしょうがない、とかさ」
「こういうのを変な気分と言うのかどうかは分からないが、何もしていないのに先程から勃起しているんだ」
「さっき食べたチョコのせいなんだよ。あのチョコ食べると何もしてないのにそういう風になっちゃうんだ」
「そんなチョコがあるのか…全然知らなかったよ」
「あのさ、ボス。エッチしないと…それ、治まんないよ」
「そうなのか?」
「どうする? ボス、エッチする?」
「元々そのつもりで誘ったんじゃないのか?俺はそのつもりで来たんだが」
「ボス、俺とエッチするつもりで俺の部屋に来たんだ…それなら…」
充は覚悟を決めると、残っているもう一粒のガラナチョコを口の中に放り込んだ。
味は普通のチョコと変わらなかったが、しばらくすると体の奥の方から、何か熱い物が込み上げてくるような感覚が充を襲う。
充は桐山の隣に腰を下ろすと、そっと桐山の肩を抱いた。
「ボス、俺もガラナチョコ食べちゃった…二人でおかしくなろう」
桐山の体を自分の方へゆっくりと引き寄せ、口付ける。
チョコの甘い味がした。
口内に舌を侵入させ、チョコと桐山の唾液が入り混じった不思議な味を堪能する。
桐山も、ガラナチョコのせいかどうかは分からないが、積極的に舌を絡ませてくる。
しばらくお互いの口内を味わった後、唇を離す。
「ねぇ…ボス。俺、ボスに舐めて欲しいな…チ×ポ」
桐山の耳元で囁くようにおねだりする充。
ガラナチョコを食べて興奮状態にあるのか、いつも思っていても口に出来なかったお願いが、すんなりと口を突いて出てきた。
「あ、嫌だったら別にいいんだけど…」
「いや、構わない。充もいつも俺にしてくれてるし」
そう言って桐山はベッドから降りると、充の足元に座り込んだ。
充の膨らんだ股間を、ただじーっと見つめている。
どうやら充が自分で脱ぐのを待っているようだった。
「あ…い、今脱ぐから…」
桐山の視線の意味に気付いた充は、慌てて立ち上がると、上着とズボンを脱ぎ捨て、トランクスにかけた手を止めた。
「何か…ちょっと緊張しちゃうな」
照れくさそうに笑うと、充はトランクスも脱ぎ捨てベッドに腰を下ろし、足を少しだけ開いた。
先程から自己主張をしているそれは、桐山の愛撫を今か、今かと待ち望んでいるようだった。
桐山は充の股間に顔を近付けると、片手を軽く添え、ペロリと一舐めした。
「しょっぱい…」
「シャワー浴びてないからな…ボス、ホントに嫌だったら無理しなくていいから」
「別に嫌じゃないし、充の味が知りたい」
「ボス…あっ…」
桐山にペニスを一気に口に含まれ、充は小さく悲鳴をあげた。
桐山の口陰はなかなかのものだった。
幼い頃から父親やその知人達に性的悪戯をされてきたので、そんじょそこらの風俗嬢が束になっても適わない程の口陰テクニックを、
知らず知らずの内に身に付けていたのだ。
充も桐山が父親達に性的悪戯をされている事は知っていたが、そんな事は頭の隅においやってしまったようだ。
「ああ…ボス…チ×ポとろけそう…」
ハァハァと荒く息を吐きながら、充は桐山の頭をそっと撫でた。
「ボス…もう一つお願い、いい?」
桐山は充のペニスを口に含んだまま、視線を上げた。
「俺の精液、飲んで」
いつもより気が大きくなっているのか、充は大胆なお願いをする。
桐山はコクン、と頷くと、今までよりも念入りに充のペニスに舌を這わせた。
「ボス…んん…あ…」
充は桐山の頭を鷲掴みにすると、軽く腰を動かし始めた。
突然の充の動きに桐山は息苦しくなったのか、一瞬顔を顰めたが、すぐに充の腰の動きに合わせて口と手を動かした。
「あー…もう…ダメ…セーエキ出ちゃう…あんっ…ハァ…ねぇ、ボス…出すよ…いい? 俺を受け止めて…ね?
イクよ…イクよ…あっ…ああっ! う…うう…」
射精する瞬間、充は桐山の顔を引き寄せ、そのまま強く押さえつけた。
桐山の口内に、雄特有の苦い味が広がっていく。
桐山はそれを少しずつ喉の奥に流し込んでいった。
「俺…ボスの口の中でイッちゃった…ボスの口の中、俺の精液で汚しちゃった…」
まだ朦朧とする意識の中、充は飲み込み損ねて、口の端から垂らしてしまった精液を指で拭う桐山の淫靡な姿を見つめながら、
うわ言のように呟いた。
桐山は精液を拭った指をそのまま口の中へと運ぶ。
あどけない顔で指を銜えている桐山の姿を見て、充は自分の心臓が一瞬大きく跳ねるのを感じた。
「ありがと、ボス。すっげー気持ち良かったよ」
充は桐山の頭を優しく撫でながら、その額に軽く口付けた。
「ヌイてもらって少し落ち着いたから、今度は俺がボスにしてあげる。立って…」
言われた通りに立ち上がった桐山のベルトに手をかけると、それを外しズボンをゆっくりとずり下ろす。
白いブリーフの中央が、はちきれんばかりに膨らんでいた。
充は下着の上からその膨らみに口付けた。
頬擦りするように、唇を上下に這わせる。
「何で下着を脱がせないんだ?」
「直接触って欲しいの?」
桐山はしばらく考えた後、軽く頷いた。
「じゃ、自分で脱いで」
意地悪そうな笑みを浮かべて、充は桐山が下着を脱ぐのを待った。
桐山は下着に手をかけると、恥じらう事なくそれを脱ぎ捨てる。
「あれー? どうしたの、ボス。もうすっごいヌルヌルになってるよ」
先走りを指に絡ませながら、充は桐山のペニスを軽くしごく。
「あのチョコを食べると、そうなるんじゃないのか?」
「ホントにチョコのせいだけかな。俺のチ×ポしゃぶりながら、いろいろ考えちゃったんじゃないの?」
桐山の足の間から、すっ、とアヌスの方へ手を伸ばすと、その蕾を指で円を描くように撫でた。
「早くここにチ×ポ入れて欲しいなー、とか思ってたんじゃないの?」
触れるか触れないかの微妙な愛撫に、桐山の口から吐息が漏れる。
充はアヌスへの愛撫を続けながら、先走りが溢れ出てくる先端に舌を這わせる。
「充…んんっ…」
充の指がアヌスの中に侵入してくると、桐山はたまらず声をあげた。
中で充の指がくにくにと動く度に、桐山はブルブルと体を震わせた。
「すごいよ…さっきからエッチな汁が先っぽから溢れっぱなしだよ。俺の指、そんなに気持ちいい?」
小刻みに震えながら桐山は頷く。
「とりあえず、一回イかせてあげる。辛いだろ? そんなにビンビンに張り詰めちゃってさ…」
指の愛撫はそのままで、充は桐山のペニスをゆっくりと口に含んだ。
充の舌が動く度に、桐山の体がピクン、ピクンと跳ね上がる。
耐えきれなくなったのか、桐山は充の頭をギュッと抱き締めた。
充もそれに応えるかのように、桐山の腰を抱き締める。
男の割には柔らかい桐山のおしりを撫で回しながら、時々アヌスの方にも刺激を与え、桐山を絶頂へと追い詰める。
「み…つる…」
充の頭を抱き締めている手に力が込められ、ひときわ大きく跳ね上がると、桐山は充の口内に射精した。
充は、そのままぐったりともたれかかってくる桐山を支えながら、次から次へと流れ込んでくる桐山の精液を必死に飲み込んだ。
桐山の放った精液を飲み干すと、まだぐったりしている桐山を自分の膝の上に座らせ、
その体を優しく抱き締めながら、うっすら汗の滲む額にキスの雨を降らせる。
「落ち着いた?」
桐山の呼吸が整ってきたのを見計らって声をかける。
無言で頷く桐山。
「落ち着いたトコ悪いけど、俺、入れたいな…」
「分かった…」
桐山は体を起こすと、そのまま膝立ちになり自分で充のペニスの先端をアヌスに当てがった。
「この体勢でいいの?」
「構わない」
桐山はそのまま腰を下ろすように、充のペニスを自分の中へ埋め込んでいく。
根元まで埋め込むと、充の首にそっと手を回した。
充は桐山の体を強く抱き締め、口付けながらゆっくりと腰を動かし始める。
密着しながら上下に揺れる二人。
両手で桐山の体をしっかりと押さえると、充はそのまま立ち上がった。
重力で更に深くペニスが体の奥へと突き刺さり、桐山はちょっとだけ顔を顰める。
繋がったまま桐山の体をベッドに横たわらせると、充は出し入れを始めた。
「あ…充…」
ベッドに寝かされた安心感か、出し入れのあまりの気持ち良さか、充の首をギュッと抱き締めていた桐山の腕がベッドに落ちる。
戒めを解かれた充は、何故かいきなりペニスを引き抜いてしまった。
「充?」
不思議そうな顔で充を見つめる桐山。
「もっと欲しい?」
「ああ」
「じゃ、何が欲しいのか言って。ボスの口から聞きたい」
「充のペニス」
間髪入れずに、平然とした顔で答える桐山に充はめげそうになるが、気を取り直して続ける。
「いつも俺が言ってる言葉で言ってみて」
「………チ×ポ?」
「そう。それをどこに入れて欲しいのか、自分で開いて俺に見せて」
桐山はまだ不思議そうな顔をしながらも、自らの指でそっとアヌスを開いてみせた。
「どこに何を入れて欲しいか、最初からちゃんと言ってみて」
「俺のここに、早く充のチ×ポを入れて欲しい」
あからさまに「言われた通りに言っているだけ」な口調であったが、桐山自らアヌスを開き卑猥な言葉を発している様は、
充を異常なまでに興奮させた。
「そっか…ボス、そんなに俺のチ×ポ欲しいんだ。じゃ、また入れてあげるね。だから、そのまま開いてて…」
充は桐山の指で開かれているアヌスに自分のペニスの先端を当てがうと、そのまま根元まで一気に押し込んだ。
桐山は途中で抜かれたのが気に入らなかったのか、今度は首に手を回すだけでなく、両足を充の腰に回して、充の体を自分に繋ぎ止める。
「ボス、何? この足は」
「充がまた抜くと嫌だから」
「途中で抜かれるの嫌なんだ。そんなに俺と繋がってたい?」
「繋がっていたい」
「ボスのえっち〜v かわいいv」
充は桐山の額に軽く口付けると、腰を激しく動かし始めた。
「ん…」
「ね? ボス分かる? 俺のチ×ポがボスの中に出たり入ったりしてるの分かる?」
「分かる…あ…」
「ボス、気持ちいい? 俺のチ×ポ気持ちいい?」
「ああ…」
「さっきみたいに言って…ね、ボス」
「充…の、チ×ポ…気持ちいい…よ…」
「俺も…ボスのおしり柔らかくて気持ちいいよ…ボスのおしりがさ、さっきから俺のチ×ポを
キュッ、キュッって締め付けてくるんだよ。俺…それが気持ちよくて…すぐイッちゃいそう…」
「俺も…何だか…頭が上手く働かない…」
「じゃ、二人でイッちゃお。ボスもイきそうになったらちゃんとイクって言って。俺にちゃんと教えて?」
「ああ…ん…」
充は桐山の頭を包み込むように抱き締めると、ラストスパートをかけた。
「あっ…ボスの中、すっごい…いいよ…」
「俺も…イク…充、イク…」
「ハァッ…ん…ボスの中に…俺のセーエキぶちまけちゃう…ボスの中、俺のセーエキでいっぱいにしちゃうよ…
あー…出る…出ちゃう…ああーっ!」
充は桐山の奥の方にぐっと差し込むと、そのままビクビクと震えながら射精した。
桐山も、充が射精した後すぐに絶頂に達し、自らの腹と充の腹を汚した。
「いっぱい出ちゃった…」
涙目になりながら、充は桐山の顔を覗き込んだ。
「構わないよ…」
「いっぱい出ちゃったのに…俺、まだ元気なんだけど…」
「俺もだよ」
「このままもう一回する?」
「いいよ」
「またいっぱい出しちゃうよ? ボスがセーエキ臭くなっちゃう」
「…充の匂いは、嫌いじゃないから」
「ボス…」
この後、二人はチョコの効果が切れるまで、部屋の中が精液の匂いで充満する程セックスに耽ったのであった……

「おい、充!」
昼休み、笹川に声をかけられ充は足を止めて振り向いた。
「ああ、竜平。どうした?」
「お前さ、ボスにガラナチョコの事言ったのか?」
「え!?」
「何かこの前ボスが俺に、お金は払うからガラナチョコ手に入れて欲しいって言ってきてさ。
まあ、ボスの頼みだから手に入れてさっき渡したんだけど…一応お前に言っといた方がいいかと思って」
「確かに…ボスにちょろっと言っちゃったけど…」
エッチの後、こういうチョコはどこで売ってるんだ? って聞かれて、竜平からのおすそわけって話した、と心の中で呟く。
「う〜ん…意外とボスも好きなのかなぁ、これv」
ニヤニヤ笑いながら、指で作った輪っかに中指を出し入れする笹川。
「ま、まあ…ボスも男だからな…」
引き攣りながらも何とか返答する充。
「あ、チョコだからってたくさん食べさせちゃダメだって言っといてくれよ。ボスには1ケース渡したからさ。
いいって言ったんだけど、お金払って貰っちゃったし」
「分かった…ちょっと探してみる…」
充はそそくさと立ち去ると、桐山を探して走り回った。
まさか! まさか!! この前チョコ食べた時に調子に乗っていろいろやらせたり言わせたりした事、怒ってるのでは!?
それで、他の人と浮気(?)しようと竜平からチョコを買ったのでは!?
だとしたら、俺が悪かったよ、ボス!
もうしないから許してくれ!
いろいろ考えながら走り回っている内に、図書室で読書している桐山を見つける。
「ボス!」
「ああ、充。ちょうど良かった。今日お前の家に行っていいかな?」
「へ? あ、ああ…いいけど」
「お茶菓子もちゃんと用意してあるんだ」
そう言って桐山が取り出したのは、笹川に手に入れてもらったガラナチョコだった。
「あ…ボス、それ…」
「美味しいチョコだから、充に食べさせてあげようと思って」
「…もしかして、竜平にそう言えって言われた?」
「何で分かった?」
「ボス…竜平からガラナチョコ買ったろ」
「知ってたのか」
「それ、誰かに食べさせたりした?」
「いや、全部充に食べてもらおうと思っているが…嫌か?」
「あー…良かった…」
いきなりその場に座り込んだ充を、桐山は不思議そうな顔で見つめる。
「俺、この前調子に乗ってボスにいろいろやらせちゃったから、怒ったのかと思った」
「この前は別に怒るような事はされていないと思うが…」
「それで、他の人とエッチしようとしてるのかと思った」
「今のところ、そういう予定はないな」
「……疑ってごめん」
「それで、充はこのチョコを全部食べてくれるのかな?」
「あ…あのね、ボス。一度に全部食べたら、俺、鼻血吹いて倒れちゃうよ。一回に一個だけだよ」
充は思わず苦笑いしてしまう。
「そうか、それならたくさん出来るな」
「………ボスのえっち」
「えっちかな?」
「そうだよ…」
「それも悪くない。充に抱かれるのは嫌いじゃないから」
桐山の言葉に、充は全身が熱くなるのを感じた。
近くに誰もいない事を確認して、桐山に口付ける。
「続きは後でね」
唇を離した後耳元で囁くと、桐山はコクンと頷いた。
でも、これからしばらくはエッチの度にチョコ食べさせられるのかな。
もつかな…俺の体…
意外と強い桐山の性欲に、ちょっと困惑気味の充であった。

+ + + + + +

私が以前出した個人誌「TRIP MACHINE」に掲載した小説です。
本当は本が完売してすぐにサイトにアップするのは、お金出して本を買ってくれた方に申し訳ないのでしたくなかったんですが、新たに小説書き下ろす時間がなかったし、サイトの中身が余りにも充実していないので載せる事にしました。
この小説を書く時、生まれて初めて書いた沼桐小説(個人誌「王子様とわんこ」に掲載してます)があまりエロくならなかったのが悔しくて「次に沼桐書く時はすっごいエロいのにするんだ!」と意気込んでおりました。
でも、ボスのキャラクターを考えると、エロにするのって難しいんですよね。
なので、ありがちではありますが、媚薬ネタにしたのです。
自分では満足のいくエロさに仕上がったと思うのですが、どうでしょうか?
「とにかくエロくする事。でも、ただヤッてるだけじゃなくて二人がラブラブな物」を目指して書いてみました。



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